「画像安定装置の傾向と対策」

「画像安定装置の傾向と対策」

 それでは2007年現在の「画像安定装置の傾向」について解説したいと思います。試験に出るかどうかは判りませんが(爆

 画像安定装置は、おおざっぱに分けると以下の3タイプに分かれています。

  1. TBC(Time Base Corrector)非搭載モデル(〜12,000円程度)
  2. TBC(Time Base Corrector)搭載モデル(〜30,000円程度)
  3. TBC搭載上位モデル(30,000円以上)

 TBCと言うのは、"Time Base Corrector" の略語でして、同期信号の時間軸方向の乱れを補正し、テープの伸びや回転ヘッドの走行ムラによって生じる画面の歪みやブレ(揺れ)を除去してくれる機能のことを指します。画像安定装置でコレを搭載しているのとしていないのとでは、回路そのものが相当に異なってきますので、性能を比較する際には非常に重要なポイントです。画像安定装置が出回りだした数年前は、この機能を搭載しているモデルは少なかったのですが、高画質なDVDの普及と競争の激化から、各社競ってこの手の技術を導入するようになっていったという経緯があります。

 コレがあるのと無いのとでは、やはり画像の安定度に違いがあるのですが、ビデオ機材はアナログである関係上、メーカーごとの相性の問題なども発生しますから、搭載しているからと言って、すべてのモデルが軒並み上手く行くとも言い切れない面もあり実際には非搭載モデルでも何の支障もなかったりもしますので、非常に悩みどころです。

 市場を見渡してみますと、TBC搭載モデルの中級機以上の製品が、のきなみAVセレクターを内蔵して、なおかつ色合いや色の濃さ、シャープネスなどの画質までリモコンから操作できるような多彩な付加機能を一緒に搭載しているようです。これによって値段がだいたい2万円前後から2万円代後半ぐらいに跳ね上がっており、そういった機能に興味がないか、予算が少ない場合はちょっと手を出しにくくなっているのが現状ですね。(実際、TBC搭載の単機能モデルは、現時点では「エスケイネット」社の「Briller」だけのようです)

 メーカー各社とも技術力を誇示しやすいのは、やはりこういった高性能・多機能路線ですので、一番宣伝にも力が入っていたりするわけですが、じつはこうしたモデルは宣伝ほどには売れていないというのが実情で、それというのも、TBC非搭載のエントリーモデルで本来の画像安定の目的は達成できてしまうことが多いからなんですね。極端な話、上位モデルでないと画像安定できないような人気ソフトなどが出現しない限り、こうした状況は変わらないのではないかと思われますが、しかしこれは原理的に不可能でしょう。

 今後はさらに画像安定装置は多機能化とランクの細分化がおこおなわれるでしょうが、DVDというメディアも、大画面テレビや「Blu-ray Disc」/「HD DVD」などの新しいメディアの浸透と平行して、HDMI等の新接続規格が普及しつつありますし、今後どうなるかははっきり言って未知数です。下手に極端な高機能モデルに手を出すと、搭載機能の大半が宝の持ち腐れになってしまう可能性もありますので、最低限、TBC搭載の一番安いモデルなどにした方が無難かも知れません。

 結局のところ一番重要なのは、「自分の目的を見極めて、それに見合ったモノを選ぶこと」でしょう。それが何を買うにしても余計なモノをつかまされない一番のコツであると言えます。

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