「画像安定装置の選び方」

画像安定装置の選び方

更新日: 2007/5/25

 さて、前ページで「『自分の目的を見極めて、それに見合ったモノを選ぶこと』が重要」と書きましたが、ここではそれについてもう少し細かく書いてみたい思います。

TBCが必要かどうか?

 先の記事でも書きましたが、TBC("Time Base Corrector")のあるとないとではやはり安定度は違います。ただし、なくても困らない機能でもあるあたりが困りものですね。あまり回数を使わないのであれば必要はありませんが、いろんな品質の映像ソースをそれもそれなりの回数を使う予定であれば、確実にあったほうがいい機能です。

高画質かどうか?

 上の項とも関係がありますが、画像安定装置の値段の高さと画質の高さは単純に比例します。単にTBCを採用していると言うだけでなく、製品の回路全体が画質の向上について考えられているからです。一見、同じ電気信号なのだから大差はなさそうに思えますが、実際に安いモデルと高価なモデルを比べてみればわかる通り、情報量や描写力はまるで違います。基本的にビデオ信号の伝送品質は、いかに間に余計なものを挟まないかに大きく左右されますので、本来ならば画像安定装置を入れること自体、画質を大きく下げる結果となります。この点が気になる場合は、極力、高価なモデルを買われた方がいいでしょう。

AVセレクターが必要かどうか?

 TBCを搭載したほとんどのモデルには、「AVセレクター」が付いています。AVセレクターとは、つまり複数の入力ソースをリモコンや本体のスイッチなどで切り替えることの出来る機能なのですが、これがあると、スカパー(SKY PerfecTV!)の出力やDVDの出力などを手軽に切り替えできますので、そういったときは非常に便利です。ただ、これにも機種ごとに入力チャンネルや出力チャンネルの数に差があったりしますので、将来的な機材の購入予定を考えて選ぶ必要があります。また、AVセレクターそのものを通すことで若干画質が劣化する傾向もありますので、極力ピュアな状態で画像を安定させたい場合は、まったく付いていないモデルを選択するという方法もあります。もっとも中級機種以上になってくると、AVセレクターを搭載していないモノはありませんので、必然的にセレクター付きのモノを選ぶことになります。

画質調節機能は必要かどうか?

 中級機以上になってくると、まず間違いなく画質調節機能が搭載されています。これは色合いや色の濃さ、それに明るさやコントラスト、シャープネスなどを調節できる機能なのですが、画像安定だけが目的の場合、一見コレは必要がなさそうに見えます。しかし実は、画像安定だけをしようとしても、それだけで色味が若干変わってしまったり明るさやコントラストが変わってしまったりということは、よくあることなんですね。ですので、無くても困らないけれども、微妙な差が気になってしまう人には、あった方がいい機能であることには違いがありません。

ワイド信号対応かどうか?

 「ワイド信号」とは、画面サイズが横長の液晶テレビなどとの間で表示互換性をとるために、本来の撮影された映像部分を横方向に圧縮して記録する為の補助信号のことを言います。これには3種類(S1/S2/ID-1)ありまして、すべてに対応している画像安定装置は現在はまだ少ないようです。ただ、ワイド信号対応の機材とソフトが無ければ意味がありませんので、そうしたモノに興味がない場合は何も考えなくて良いでしょう。ちなみにTBCを搭載したほとんどのモデルはS1/S2/ID-1のいずれか(あるいは全部)に対応していることが多いようです。

その他の特殊機能は必要かどうか

 主にTBC搭載モデル以上になるのですが、画質調節等の機能以外の多彩な特殊機能が搭載されている場合があります。中には「時計を内蔵しています」とか「カラーバーが出力できる」(「VTX-8000」, 「BLADE-V」, 「HDX-8800」)などと言った、とりあえず実装してみましたみたいな機能から、はては「スティル&コマ送り再生エフェクト機能(「CRX-7000」」に「音声レベルを±10段階に設定可能(「Pure-D」)」、それに「ワイド信号の変換/追加機能(「DV776」)」なんてひねった機能をナニゲに搭載しているマシンもあります。せっかくお金を出すのですから、こういった機能も併せてチェックしてみると、意外な掘り出し物に出会えるかも知れませんよ?

 だいたい以上が、チェックポイントかと思われます。あとはコレをお読みの方で判断していただくことになりますが、このコンテンツだけでなく広くネットの情報なども参考にして多角的に選んでみて下さい。

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